ふたばコラム

2021.02.19

歯石とり

歯石除去は1回で出来ないのですか?
と、たまに聞かれます。
せめて2回で…とか、回数を減らしてくれとか…。

端的に言えば、もの凄く汚れた散らかっている部屋と、ほどほどに片付いている部屋を、同じくらい綺麗にしかも同じ時間で掃除しろ、と言われたら如何でしょうか?
私たちが、3回、4回…来て、と伝えた場合に1回にしてくれ、というのは私たちから見ると無茶を言っていることになりますが、言う方は多分深く考えていないのでしょうね…。
時々、時間がかかるのは解ったから、時間係っても良いので1度でやってくれ…と食い下がる人いらっしゃいます。
なるほど、一応理屈は通ります。

しかし、歯石を取るのはただ清潔にするだけ…ではなくて、歯周病の治療のためなのです。
レントゲンや歯周ポケットの深さ、歯の動揺度などを検査して、歯石を取り、歯磨きのチェック、指導をして、歯周病の改善をしていくことなのです。
歯ぐきの状況を調べながら行っていくので、歯石を取ればそれで良し…ではありません。経時的変化をチェックする必要があります。

また、
たくさん付いた歯石を取る場合に、その後に知覚過敏が起きたり、一過性の歯ぐきの痛みが出る場合もあります。
急いで多くを進めようとすると、実感として不快なことが起きて嫌になってしまう…ということも有ります。
よって、刺激を極力少なくして歯ぐきの状態が良くなっていくのを実感して頂きながら
治療を進める必要もあります。
一見歯石が少ないように見えても、歯周病が進行している場合は、歯周ポケット(歯ぐきの溝)が深いので、手間がかかりますし、痛みが出やすいので少しずつ行わなくてはなりません…
とにかく、歯周病を改善するために、時間と回数をかけて治療することが歯石除去なのです。

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