先日 接触、嚥下講習会がありました。
反復唾液嚥下テスト
口の中を軽く湿らせた状態で唾液をごっくんと飲み込む動作を行い、30秒間に何回連続で飲み込めるかを評価します。30秒間に2回以下では誤嚥がある可能性が高いと評価します。
改訂水飲みテスト
冷水3mlを口の中に入れて飲み込んでもらい、冷水3mlの飲み込みが可能でかつむせも見られない場合(4点)は追加で唾液を2回飲み込んでもらいます(成功で5点)。嚥下反射(えんげはんしゃ:食べ物や飲み物が喉を通る際に「ごっくん」と飲み込む反射)が起こるか、むせがみられるか、呼吸の変化があるかをみて、5点満点の点数をつけ4点以上であれば、テストを2回行い悪いほうの点数がその方の点数となり、誤嚥の有無を判定します。
VF(嚥下造影検査)
X線での透視を行いながら、造影剤を混ぜたゼリー、とろみをつけた水分、とろみなしの水分などを摂取してもらい、飲み込みの様子を観察します。喉を通過する状態や、食べ物が口の中や喉に溜まっていないか、気道に入っていないかが見えるので、どこに障害が起こっているかを確認できます。また、どの姿勢や食事の形態であれば誤嚥や残留(食べ物が喉などに残ること)が起こりにくいかを確認します。検査結果によって食事の形態や姿勢、リハビリの方向性などを決定します。
VE(嚥下内視鏡検査)
鼻の穴から内視鏡を喉に入れた状態で色をつけた水分やとろみの水分、ゼリーなどを摂取してもらい、飲み込みの様子を観察します。VFと比べて被ばくすることがなく、ベッドサイドでも行うことができる利点がありますが、誤嚥が起こる瞬間を観察することはできません。造影剤も不要なので、普段の食事をそのまま検査食として利用できます。
[2017/06/01更新 ]